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以前アメブロで書いたものをプチリメイクしています。

15年ぐらい前から一眼レフでの写真撮影を趣味としてやってきて、文部科学省後援のフォトマスター検定準1級を持っています。資格の階級は大体こんな感じ。コンデジなりミラーレスなり一眼レフのデジカメ(notスマホ)を持っていて、それなりに設定値を変えたりしていろんな写真を撮り、Webにアップしたり印刷したりする人で3級が受かるかな、といった感じです。

参考:2級問題例

参考:準1級問題例

職業写真家ではないですが1年半ほどプロから教わったり作品を出したりしたこともあり、それなりに趣味としては自信を持っている分野ではあります。
なので、ちょっと詳しい人がどや顔で語ってるから、ちょっと耳を傾けてやるかー、ぐらいで読んでいただければ幸いです。

 

あ、撮影環境としては特別記載がなければ以下の通りです。

撮影機材
Canon EOS 5D mark3
レンズ:EF 24-70mm F4L、他
現像ソフト:Adobe Photoshop CC、bridge CC、たまにlightroom CC

え、そんな高級な機材やソフト持ってないよ、という方もいるかもしれませんが、別に必要ありません。デジカメ買うと大体似たようなメーカー製のソフトがCD-ROMで付いてたり、メーカーサイトからダウンロードできるはずです。これからご紹介するのはそれらで事足りる機能やテクニックばかりですのでご安心ください。

 

では、今回はトリミングについて。
トリミングとは、なんて言わなくてもさすがにわかるかもしれませんが、一応定義としては「画像の周囲を切り取って、必要な部分だけを抜き出すこと」。「切り抜き」などともいわれてますね。

 

本職写真家の方には「トリミングなんて邪道だ!フレーミングも重要な要素の一つだ!」という方もいます。もちろんその通り。でも我々は素人です。素人なりに工夫して、使えるものを使っていい写真を公開するのも一つのテクニックだと思います。ましてやフィルムからデジタルに移り変わり…って写真論は長くなるのでやめときましょう。

まずは、この写真をご覧ください。今日の記事はすべて1枚の写真から作成されています。

 

モデル:ちょろ乃(WYラプター)

 

お世辞にも「うまい写真」とは言えないですよねぇ。。。

背景には片づけてないストーブや、ティッシュ箱(なぜか二つ)、鼻かんだ後?のティッシュ、なぞの封筒、嫁ちゃんのタブレットや携帯、散らかりきったテレビ周り、などが雑然と映り込んでいます。主役のちょろ乃ちゃんが全く目立っておりません。むしろ使用済みのティッシュが気になります。

 

これでは流石にとっちらかり過ぎなので、トリミングをするだけでかっこよく仕上げちゃいましょう!という作戦です。余計な背景を削除し、ちょろ乃ちゃんにフォーカスを当ててみましょう。

 

こんな感じで、切り取りたい部分を設定します。
※画像はPhotoshopに付随してくるCamera Rawで編集していますが、Photoshopでもデジカメ付属のメーカーソフトでも同じことができます。

 

切り取った結果がこちら

 

で、どうでしょ。
だいぶすっきりしていい写真に見えてきませんか?これがトリミングの効果です。余白部分に不要なものが写り込んでいたものをバッサリ切るだけでもう別写真、と言われるぐらい変わります。
※カメラやスマホの売り文句で「高画質2000万画素!3000万画素!」とか言っていますが、画素数が多い=高画質ではありませんので注意です。画素数が多ければ「トリミング耐性」や大判印刷に活用できますが、「画質」とは直接関係がありません。こういう大きいトリミングをしても画質的に耐えうる事ができる、というのが高画素です。
さて、トリミングの効果はわかりました。ではどこをトリミングするか、です。
トリミング領域を少し斜めにしたり、大きくしたりするだけで写真のイメージは大きく変わります。
下の3枚の写真のなかではどれが「良い」写真に見えますか?違いはトリミングの仕方だけです。
どうでしょうか。

この辺は感覚的なものもあるかもしれませんが、いわゆるバランスがいいのは①ですね。

①は目線の先があいていて、「写真の外に何かあるような」感じがしてイメージが写真の外にも膨らみます。
②はちょろ乃ちゃんの顔が真ん中にきていてアンバランス。上の余白が不要。
③は目線の先が寸詰まりになっていて、窮屈な印象。左の余白も不要。
さらにステップアップさせて、ちょっと動きを出したいな、というときは少し角度を変えてみます。
少し斜めにしてみましたが、躍動感が出たでしょうか。獲物を狙うハンターのようにも見えます。見えるよね?そう見てください。
ちょっと切り取るだけでこれだけ変わるので、ぜひ皆さんもトリミングを活用してみてください。